知識ゼロからRPAを理解する!運用者にもオススメのRPA本4選!

RPAに関する本はまだ少なく、そのほとんどが入門書の立ち位置となります。
また、今回紹介する4冊の本は、どれも下記の内容は抑えられています。

・現状のRPAでできること、できないこと
・どの業務をロボットに任せるべきなのか
・ロボットに任せるために自分たちはどのような業務を行うべきなのか
・実際の導入事例

ただ、やはりそれぞれの本で重視されている部分は異なり、ある本では導入事例の効果を更に具体的に示していたり、ある本ではRPAシステムにどんな機能があるのかに注力していたりなどと差があります。

無駄なお金と時間を使わないためにも、あなたの状況と目的にあった本が選べるよう、おすすめ順に紹介していますので、自分にあった本を選びRPAの知識を深めてください。

 

1 RPAの威力【8社の具体的な導入事例でRPA活用のヒントがわかる】

表紙:RPAの威力
著者:
安部慶喜、金弘潤一郎
発行:
日経BP社 (2017/11/16)

RPAを検討している方だけでなく、実際に運用を始めた方も読んでおくべき本です。アビームコンサルティングの導入実績に基づいた内容のため、多少の営業色はもちろんありますが、RPA未導入、導入した会社にとっても8社の実例は大変参考になるでしょう。

内容としては、なぜRPAが必要なのかといったRPAの概要はもちろん、

・どのようなスタンスでRPAを運用していけばいいのか
(本書ではとにかくトライアンドエラーが結局一番早いとの主張)
・運用する上での組織体制の作り方
・RPAツールの選び方
・実例を用いた使い方 が書かれています。

図のまとめ方はさすがアビーム。図もほどよく挿入されており、論点と結論がわかりやすくまとめられています。

ただ、本書の最も価値ある部分はやはり8社の導入事例。

一業務の自動化により1200万円の削減に成功した例では「ある業務において、webから情報を自動収集することで、データ販売会社からの購入にかかっていた費用1000万円以上を削減できた」などの具体例が記載されています。

また、コストや工数の削減効果も数値で見ることができるので、RPAの活用による効果の具体的イメージを掴むことができます。社内でRPAを浸透させるためにどのような取り組みを行ったかの実例も参考になるでしょう。

RPAの利用を検討している段階、RPAを実際に運用し始めた人の両者におすすめできる本です。

 

2 デジタルレイバーが部下になる日【基本機能、他ツールとの違いがわかりやすい “RPAとは”を追求した入門書】

表示:デジタルレイバーが部下になる日
著者:
池邉竜一
発行:
日経BP社(2018年2月16日)

とても読みやすく、初心者でもデジタルレイバーの潮流や、そもそもRPAとは何か、RPAでできること、できないことは何かが理解できる本で、RPAについて理解を深めたいという初心者にオススメの本です。

本書は、各章の見出で論点を、各章の末尾で結論がまとめられているため、まずは見出と章のまとめだけを読めばざっくりと本書の内容を把握することができます

RPAについて知りたい初心者が疑問を持つ下記のような点について把握することができます。

・RPAとマクロの違い、RDAとの違い
・RPAの機能・使い方について
・導入事例

RPAの7つの中心機能が具体的に明記されており、コピーペーストはできる、アプリケーションを跨いだ操作も自動化させることができる、など、RPAの機能についてわかりやすく書かれています。

また、働くということは「業務」意外にも他人のために奔走することでもあり、それが今後の人間の働き方に繋がるという主張が印象的です。

そして歴史的な観点から、デジタルレイバーの今後の広がりや、どの仕事を任せるべきなのか、単純に今の作業を任せるのではなく、作業範囲の見直しのヒントも書かれており、いかにして人間が幸せに過ごす環境をつくるか、について考えることができます

働き方改革を推進している方は、単純に作業時間の短縮にフォーカスするだけでなく、このような考え方も身につけておきたいものです。

ちなみに本書では、RPAとは「デジタル技術を活用して業務効率化・生産性の向上を測ること」デジタルレイバーとは「各業務を行う、ソフトウェアで作られたロボットそのもの」と定義しています。

 

3 まるわかり!RPA【多くの著者の意見が詰まった一冊】

表紙:まるわかりRPA
著者:
複数
発行:
日経BP社(2017/11/16)

RPAってなんだろう?ざっくりした内容からRPAとAIの関係まで、突っ込んだ内容も記載されています。

RPA概念説明、導入事例、導入にあたっての注意点が主な内容です。採用面と今後の展望、どのような働き方改革の方向性ごとに有効なRPAの紹介もあります。

カラーで、図も多く、運用におけるフローや組織体制の在り方など1つ1つの説明が理解しやすくまとめられています。

各章ごとに執筆者が異なるため、色々な見解を把握することができます。
しかし、重複する部分も多く「すぐに効率よくRPAについて把握したい」という人向けというよりは、RPAの事例が知りたい・選び方が知りたいなど、ある程度明確な目的をもって情報収集したい人には良い本です

 

4 RPA革命の衝撃【RPAの有用性を示した一冊】

表紙:RPA革命の衝撃
著者:
大角暢之
発行:
東洋経済新報社(2016/12/23)

RPAの概要と効果、活用方法について示されているRPAの総論といった立ち位置の入門書です。

実務的な例までは紹介されていませんが、だいたいどのような作業が自動化できるというイメージは掴むことができます。

人口減少などの社会情勢や業界の今後を見据えた上でのRPAの有用性を示すことに終始しています。もちろん、今後のRPAの展望にも触れているため、これ一冊でRPAの総論を把握することは可能です。

実務に役立つ知識を得たい人向けというよりも、RPAの導入を推し進める際に社会情勢的な根拠も把握しておきたいという人向けです。

 

今回のまとめ

基本的には①「RPAの威力」②「デジタルレイバーが部下になる日」で基礎的な知識をつけ、③「まるわかり!RPA」をたまに辞書的に使うくらいで良いでしょう。
しかし、本で理解できるのは限界がありますので、一通り読んだあとは実際に使っている人に聞いたり、デモ機を使ってみると良いでしょう。