経理業務をアウトソーシングする際の費用や注意点を紹介!

1.経理をアウトソーシングする際の費用相場

会社の業務の中で経理業務は経営に直接関係する業務です。会社のお金の流れを把握して管理・報告を行うことが経理業務の主な内容。しかし、会社の事情によっては経理担当者を設けることができなかったり、経費削減を考えているなどの理由からアウトソーシングをお考えの方も多いでしょう。

企業にとって、経理業務をアウトソーシングすると人的コストの削減につながります。そこで気になるポイントが、アウトソーシングしたときの「費用」ではないでしょうか。日々の経理業務をアウトソーシング(外部委託)した際の費用の目安をご紹介いたします。

1-1.外部に委託した時の費用相場

経理業務を外部に委託する場合は、主に会計事務所や税理士法人などに委託することになります。主な外注業務の例に

  • 税務相談のみ
  • 税務書類相談
  • 記帳代行
  • 給与計算代行

などが挙げられます。それぞれの費用相場を解説していきます。

1-2.税務相談のみ

税務相談とは、会社の税務に関する相談のことです。税務相談は主に税理士や税理士法人にアウトソーシングすることになります。

相談料の目安は 1時間5千~1万円程度。税務相談では専門家による適切なアドバイスを受けることができます。

1-3.税務書類作成

税務書類作成は税務に関わる申告書の作成のことです。税務署に提出する確定申告書の資料や相続税申告書の資料の作成などの書類作成業務を行います。

税務書類作成業務の委託料の目安は2万円~5万円程度

1-4.記帳代行

経理担当者は日々、領主書や会計ソフトへの入力作業が帳簿作成業務。記帳代行はこれらの業務をアウトソーシングすることになります。

料金の目安は5千円~5万円(1仕分けあたり50~100円)。こちらは仕分け数により相場の料金は異なります。

1-5.給与計算代行

会社の従業員の給与計算などを外部にアウトソーシングするサービスのことです。一般的な料金の目安は社員50人程度の会社で4万円~6万円程度。あくまで目安ですので、従業員数によって料金は変動します。

ちなみに給与計算代行を導入する際の初期設定費用と月額費用はそれぞれ、社員1名当たり1千円~2千円程度。

2.経理の費用を削減するためにアウトソーシングする際の注意点

経理業務をアウトソーシングすることによって、人的コストの削減や業務の効率化につながりますが、アウトソーシングを実際に行う際に注意点を把握しておかないと効果がでなかったり、失敗してしまったりするケースがあります。

ここではアウトソーシングする際の注意点と対策を解説します。注意点は以下の3つ

  • 基幹業務データを社外に開示しなけらばならない
  • データの送受信のやりとりに時間がかかる
  • レシートや伝票を送る手間がかかる

2-1.基幹業務データを社外に開示しなけらばならない

アウトソーソングをする際の注意点のひとつに、社内の基幹業務データを委託先に開示する必要があります。アウトソーソングをすることで経理業務に関わる社員の人数が減ることで情報漏洩のリスクと低減されます。

リスクは減りますが社内の基幹業務システムを情報開示することに、抵抗を感じるかもしれません。対策としては基幹データを委託する際に「秘密保持契約」を必ず締結することです。契約内容には損害賠償責任も含めることができるので、万が一に備えて安心できるでしょう。

2-2.データの送受信のやりとりに時間が奪われる

経理業務をアウトソーシングするにはどうしても、データの送受信のやりとりに時間が奪われていまします。対策としては、「リアルタイムでやりとりができるクラウドシステム」を使ったり、ネットワーク環境を見直したりすることで、リアルタイムでのデータ送受信が可能になります。

2-3.レシートや伝票を送る手間がかかる

レシートや伝票など、データ入力の元となる帳票をアウトソーソング先に送る手間がかかります。対策としては必要最低限の伝票入力は自社で行うようにしておくと、かなり手間を省くことができます。またアウトソーシングにかかる費用も抑えることができます。

3.アウトソーシング以外で経理の費用を安くする手段

アウトソーシングを使わずに経理の費用を抑えたいとお考えの方もいるでしょう。アウトソーシングに頼らなくても、自社で経理業務の最適化を行うことで経理の費用を安くすることはできます。

経理業務は日々の業務がある程度ルーティン化しているので、効率化を行いやすい業務です。

3-1.業務内容を最適化する(マニュアル化・標準化する)

日次、月次、年次の経理業務のうち8割はルーティンだと言われています。これら日々の経理業務を誰にでもできるよう標準化してマニュアルして、最適化することで経理業務の効率が上がります。

業務をマニュアル化・標準化しておくと、業務詳細から仕事の考え方をいつでも確認できます。そのため、作業に慣れていない若手社員や新人社員でもひとりで業務を行えます。

その他、経理業務の最適化を行った例を紹介すると

キャッシュレス化

キャッシュレス化を進めることで、現金を扱う手間が減り、その結果、人為的なミスも減るでしょう。

業務を統一する

経費処理や会計処理などを月に一度にするなど、業務を統一して行うことで作業が簡略化できて最適化につながります。

口座などの管理をまとめる

管理している銀行口座が複数あると、その分管理が必要になり業務も増えます。

3-2.RPAやAIといったテクノロジーを活用する

近年はホワイトカラーの仕事をロボットが代わりに行う、RPAやAIといったテクノロジーが注目を集めています。最近ではRPAの導入やAIを使った会計ソフトなどを使用する企業も増えてきています。

RPAとは

RPAとは「Robotic Process Automation(ロボット・プロセス・オートメーション)の略で、ホワイトカラーに代表される作業や業務をソフトウェアによるロボット化で仕事を効率化するツールのことです。

従来人間が行なっていた作業をロボットに指示することで、業務を代わりにこなしてくれます。

3-3.RPAやAIをを活用することで経理の費用が抑えられる可能性も

先述したRPAやAIを活用すれば、人による作業量が減って経理の費用が抑えられる可能性があります。RPAを導入したことで、従来の経理業務が1時間から10分まで短縮されたという先行事例もあります。この結果、業務が最適化されて人件費の削減につながります。

また、ロボットは人間と違い24時間稼働することができるので大幅な効率化も望めます。

AIを活用した経理業務の代表的な例は「クラウド型AI会計ソフト」などです。クラウド型AI会計ソフトにはAIによる自動仕分け機能が搭載されていたり、月次監査業機能なども搭載されていたりするので、大幅な経理業務の効率化になります。

4.まとめ

経理業務をアウトソーシングする際の注意点や費用をご紹介してきました。いかがでしたでしょうか。

アウトソーシングする際は、注意点の把握と対策を行うことが大切です。事前に対応しておくことで、リスクを抑えることができます。アウトソーシングした際は、会社の規模や人数、アウトソースする業務により費用も異なります。

実際に利用する際はしっかりと費用面の確認を行いましょう。また、業務内容を最適化したりRPAやAIといったテクノロジーの活用をしたりする方法もあります。

何が最も自社にとって必要な対応かを見極めて、経理業務のアウトソーシングを検討してください。