経理の内部監査チェックリストに必要な項目例をチェック!

1.内部監査に必要なチェック項目の例

内部監査は企業の内外部に関係なく、ありとあらゆるリスク低減と不祥事の防止、業務の効率化や有効性を高めることが目的です。

経理業務の内部監査では、業務監査を中心として、組織として決定したルール通りに日常の企業活動が運営されているかをチェックしたり、何かしら企業にリスクを及ぼす行為が行われていないかをチェックしたりする役割があります。

内部監査で想定されるリスクは企業ごとに異なりますが、一般的に想定される経理業務のチェックリストに必要な項目は以下の通りです。

現金(受取小切手・手形含む)・銀行預金関係管理

現金の帳簿残高と現金残高が一致しているか、小切手・手形などの取引履歴、銀行預金の入出金履歴などが正しく計上されているか

有価証券・貸付金・資金調達管理

有価証券や貸付金の資金調達面について適切か、内訳と現物を照合しているか

受注・営業債権管理

受注した営業債権の金額・支払い期日を管理します

発注・営業債権管理

発注した営業債権の金額・支払い期日を管理します

支払管理

請求書に対して実際に支払いがあったかなど

仮払金・前払金等経過勘定管理

前払家賃や賃貸料など、いまだに提供されていない役務の科目が正しく計上されているか

経費処理など会計帳簿

日々の経理処理が会計帳簿に正しく記載されているか

固定(リース)資産管理

固定資産台帳の記載内容(資産の償却方法、償却年数、償却率・摘要欄への記載状況等)は適切か

人事

現場の労務管理状況は適切に管理されているか、人事は正しく行われているかなど

印章・文書

会社で押印する印章や書類関係は適切に管理されているか

安全衛生管理

現場の安全衛生管理は適切に行われているか

顧客与信・営業活動管理

顧客与信管理と営業活動管理は適切に行われているか

予算管理(階層別状況)

企業の数う目標の管理は階層別に正しく行われているか

情報システム整備・運営管理

企業の業務で使用されている情報処理システムを対象に整備・運営管理はできているか

販売・仕入取引管理・業務システム運用

在庫管理・販売管理など仕入取引管理が正しく行われているかなど

契約書・稟議書関係

契約書・稟議書関係は適切に保管されているか

株主、役員関係議事録整備、保管状況及び株式関係取引状況

株主、役員関係議事録整備は正しく行われているか、保管状況及び株式関係取引状況は適切に把握されているかなど

給与・賞与関係

従業員に対して給与・賞与関係は適切に付与されているか、会計の計算基準通りに正しく損益計算書に計上されているかなど

2.経理における内部監査でチェックリストを作る際の注意点

経理業務における内部監査を行う場合、チェックリストを作成して項目ごとに監査を行います。その際の注意点をご説明します。

2-1.チェックリストは参考程度に

内部監査を行う際のチェックリストはあくまでも内部監査の参考程度です。チェックリストに頼りすぎず、ヒアリングを中心にして内部監査をすることが重要です。

2-2.経理業務の専門知識がないと内部監査ができないわけではない

内部監査は必ずしも経理業務の専門知識がないとできない、というわけではありません。もちろん経理部門を内部監査する場合は、会計知識はないよりもあった方が好ましいです。しかし内部監査は業務の効率化や有効性を調べるものではありません。

内部監査は規定を守っているかなど、業務の準拠性をチェックするため作業のため、業務内容を詳しくなくても大きな問題ではないのです。

3.経理の内部監査をする際にミスを防ぐための方法

経理業務は非常に複雑で緻密な作業が必要とされ、ミスの許されない正確性が求められる業務です。その反面、経理が日々の業務がルーティン化されており、自動化がしやすい業務です。

経理業務を自動化することで、部署間や社員間での情報の共有化や効率化がしやすくなり、人為的なミスも減らせます。自動化する例としてはRPAやAIを活用する方法があります。RPAとAIはよく混合されがちですが、両者のできることは異なります。

RPA

RPAとはRobotic Process Automation(ロボティック・プロセス・オートメーション)の略で、ホワイトカラーに代表される事務処理などの定型化した仕事を自動化することや、自動化するためのソフトウェアのことをいいます。

RPAはプログラミングをせずにソフトウェアに実際の処理を記憶させていくことができますのでエンジニアではなくても自動ができます。

AI

経理業務の中でも日次業務や月次業務など会計ソフトを使用して行う仕訳や決算業務などはAIが導入された会計ソフトなどを使用することで自動ができます。レシートや領収書などもAIの画像認識技術によって大幅に作業の手間を省くことができます。

4.まとめ

経理の内部監査に必要なチェックリストに必要な項目例をご紹介してきました。内部監査は外部監査とは異なりますので、自社内でしっかりとしたチェック項目を作成する必要があります。また、チェック項目だけではなくヒアリングによる内部監査も重要です。

昨今ではテクノロジーの進展により経理業務に代表される社内の事務作業が自動化される流れがあります。今後はその流れの中で内部監査をうまく活用していく必要があるでしょう。